問60 適格請求書等保存方式の下では、記載事項を満たす仕入明細書には、「税率ごとに合計した課税仕入れに係る支払対価の額」と「税率ごとに区分した消費税額等」の記載が必要とのことですが、税抜きの仕入金額と消費税額等を記載することで、必要な記載事項を満たすことになりますか。
【答】
適格請求書等保存方式の下で、仕入税額控除の要件として保存すべき仕入明細書には、次の事項が記載されていることが必要です(新消法30H三、新消令49C)。
@ | 仕入明細書の作成者の氏名又は名称 |
A | 課税仕入れの相手方の氏名又は名称及び登録番号 |
B | 課税仕入れを行った年月日 |
C | 課税仕入れに係る資産又は役務の内容(課税仕入れが他の者から受けた軽減対象資産の譲渡等に係るものである場合には、資産の内容及び軽減対象資産の譲渡等に係るものである旨) |
D | 税率ごとに合計した課税仕入れに係る支払対価の額及び適用税率 |
E | 税率ごとに区分した消費税額等 |
ご質問の「税率ごとに合計した課税仕入れに係る支払対価の額」については、税込金額となりますが、税率ごとに区分した仕入金額の税抜きの合計額及び税率ごとに区分した消費税額等を記載することで、その記載があるものとして取り扱われます。
出所:国税庁